目指すは清洌な湧き水を飲んだ時に思わず口に出る「美味しい」、それはまるで「天然サイダー」のような味、と蔵元が語るように、この「丿貫」シリーズの純米吟醸は個性的。まずひと口目に感じるのは、その清涼感。爽やかで軽やかな味わい。フレッシュな果実を想わせる香り。

そのしっとりとした丁寧な味わいは、茶人　ノ貫（へちかん）による茶事を連想させます。抹茶を飲む前に味わう食事に合わせるお酒として相性の良さを感じます。

ゆったりした時間を最高に贅沢に楽しむことができそうなお酒です。

名声を欲せず、雲のように自由に生きた茶人　丿貫　その名を冠にしたシリーズです。

「ノ貫(へちかん)」

千利休と同世代に実在した茶人

安土桃山時代、千利休と同世代に実在した「丿貫（へちかん）」は、高価な茶器を持たず、手取り釜ひとつで飯炊きをし、茶釡にも使ったという伝説的な茶人。豊臣秀吉が主催の北野大茶の湯において、丿貫は朱塗の大きな傘を立て、野立ての趣向で茶の湯をし、秀吉を喜ばせたと伝えられています。名声を欲せず、思いのままに生きた茶人「丿貫」。

寒紅梅酒造

平安の昔より米どころとして知られ、酒造りの文化を発展させてきた伊勢の国。寒紅梅酒造は安政元年の創業以来、この地で清酒づくりの技を磨いています。　

選び抜いた米と澄んだ水を用い、人の手作業で醸す寒紅梅の酒。
殆どの工程を変わらぬ手仕事で行うため、毎年限られた量しか仕込むことがでません。
その分、一滴一滴に熱い夢を込めて酒造りに取り組んでいます。